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エチオピアにて ~紫雲プロジェクト-4~

6月9日(日) ~その2~

1日中、車に揺られ、残り40kmからは更に未舗装の道路になり、砂利道をとにかく進んでいきました。

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この辺りまでくると、車は珍しいのか、子供達が良く手を振ってくれ、笑顔に癒されます。
現地の人たちは、1日10kmでも20kmでも歩くのは平気とのこと。
高地だし、とにかく歩くし、だからマラソンが強いのでしょうか!?
ちなみに、ローマ・東京オリンピック金メダリストのアベベは今でも、英雄のようでした。

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P6092817.jpgまた、荷物は基本ロバの背中に載せ、馬車がタクシー代わりのようで、
たまに、ロバや牛の群れが横切る時は、車の方が注意が必要となります!

夕方、4時位にようやく、今回の目的地アンコバールのヘルスセンターに到着しました。

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日曜日とあって、休みだと聞いていたのですが、現地スタッフ6名が待っていてくれて、歓待!!
なんと、ドアには、『SHIUNKO PROJECT』の文字が!!

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そして、ヘルスセンターの現地スタッフは全員“シウンコウ Shiunko”の文字が入ったTシャツを着ているではありませんか!!
エチオピアにて、日本語を見て、感動!!
疲れも一気に吹き飛びました!!

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 P6092867.jpg早速、我々は現地スタッフ"Dr.martha"の案内で、ヘルスセンターを見学。
本プロジェクトは4月10日からスタートし、現状16人の治験が行われていました。
このプロジェクトは、WHOのガイドラインに沿った手順に従い、国際基準であるGCP(Good Clinical Practice)基準を踏まえて行われています。
そして、インフォームドコンセント(十分な説明と同意)も英語と現地語にて書類があり、説明後患者さんには署名をもらっています。

現地では、患者さんを募り、その患者さんにまずインフォームドコンセントの後、リーシュマニア症かどうか確認します。
もちろん、中にはリーシュマニア症ではない方もいるので、検査が必要ということになります。
分析機器もしっかりしており、また、患部を採取し顕微鏡にて原虫を確認する作業も
”Dr.Oumer”をリーダーとしたドクターのもとでしっかりと行われていました。

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この紫雲プロジェクトでは、治験する患者さんに1か月間毎日朝晩2回紫雲膏を塗布し、 ガーゼを取り替えるとのこと。よって当日の日曜日も行われており、当日は患者さんがヘルスポットにて我々を待っていてくれているということで、再度車に搭乗し、ヘルスポットへ向かうことになりました。

エチオピアでは、1箇所のヘルスセンターで約5000人に相当する地域を担当しているのですが、 何せ広大なので、その下部組織にヘルスポット(集会場と診療所、学校等を合わせ持った場所) を5箇所作っているとのことでした。

ヘルスポットに着くと、17歳の男女2人の患者さんが待っていてくれ、我々が着くと早速、治療を開始。
1人は腕、1人は耳に患部があり、痛くはないとのことでしたが、見た目は痛そう。
Dr.Oumerに話を聞くと、このリーシュマニア症はハエ(蚊くらい小さいそうです)に刺されることで感染するので、
普段外部に接する箇所にできるとのことでした。

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P6092936.jpg そうこうしているうちに、あたりはドンドン真っ暗になり、結局その日は終了し、ホテルに向かったのでした。

ホテルに到着。
と言っても、どこ?っていう感じ…。
辺りは真っ暗だし、ホテルらしき見当たらず・・・。目の前にあるのは、山へ向かう階段のみ・・・。
目を凝らしてみると、階段には、ポーター(?)のような人がいて、我々のトランクを軽々と肩に担ぎ、
無言のまま階段を登って行くので、我々も後を追いかけたのでした。
(当日は暗くて、良く分からなかったのですが、翌朝下りた時、始めて絶壁だったことに気づき驚きました・・・。)


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 山路を10分位登るとようやくホテルに到着。
最初はどこに泊まるかと不安でしょうがなかったのですが、
電気もあるし、お湯もでる、トイレにはトイレットペーパーもあり、思っていた以上に、しっかりしていて、正直ホッとしました。

20時過ぎより夕食。
私はスパゲティーのミートソースとサラダ、ビールを注文。
あとで知ったのですが、何度も来ている本プロジェクトの中心的な先生は、生もの(サラダも含め)は全く食べず。
幸い、私は“大草胃腸薬”をしっかりと服用し、新製品の“大草ビフィズスα”を摂取していたので全く快調でしたが、 やはり注意は怠らない方がいいと感じました。


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 最後に、エチオピアコーヒーを飲んで、一日が終了したのでした。

(つづく)

紫雲膏とは・・・漢方の軟膏で、ひび、あかぎれ、痔核によるつらい痛みを緩和します。急な火傷(やけど)、皮膚のトラブルなどの常備薬として幅広くご使用いただけます。一般的には患部に塗りやすくするため、原料に豚の脂を原料としていることが多いので、中東やアフリカに多いイスラム教徒が使うのは宗教上難しいとみられてきました。しかし大草薬品株式会社の製品には豚脂が含まれておらず、現地での治験が可能と判断されました。

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