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豆知識
乳酸菌
イメージ  私たちは誰でも生まれてから一生の間、かたときも腸内細菌なしで過ごすわけにはいきません。人の腸内には約300種類、100兆個の細菌が棲みついています。腸内に棲む菌を腸内細菌といい、それらたくさんの腸内細菌の集合体を、花畑のように群がっていることから腸内フローラと呼んでいます。
 人間は、母親の胎内にいる10ヶ月間は無菌で過ごしていますが、誕生と同時に外界の細菌の洗礼を受け、腸内に様々な細菌が棲むようになります。最初に、大腸菌や腸球菌など酸素の有無にかかわらず生育できる細菌が棲み始めます。
 生後5日目頃になると、母乳を栄養にして酸素がないところで生育するビフィズス菌の数が圧倒的に多くなります。以降、離乳期までの間はビフィズス菌主体の安定した腸内フローラが形づくられ、乳児期の健康を守ってくれます。特に母乳栄養児では100%近くがビフィズス菌で占められています。このことが昔から母乳栄養児と人工栄養児の発育や健康状態の差になっているのではないかと言われています。
 離乳期を迎えて食事内容が多彩になってくると、ビフィズス菌が優勢だった腸内フローラに変化が生じ、3歳前後頃から成人型の腸内フローラ(乳酸菌の割合が20%程度)となって一定のバランスで推移していきます。一般的には歳をとるほど乳酸菌の数はどんどん減っていくようです。
 ところで、細菌の1個1個は目に見えない小さな微生物ですが、100兆個ともなると我々の健康に様々な影響を与えます。腸内細菌は、人の健康に対する影響の面から良い働きをする菌 (有用菌)、害をなす菌 (有害菌)、中間的な菌の3つに分けられます。健康な時、人の腸内フローラは有用菌が優勢であるため有害菌は抑えられています。逆に、何らかの原因で有害菌が増えると腸内腐敗が促進され、アンモニア・フェノール・インドール等人の健康に有害な物質が増えます。これらが腸管から吸収され、長い間には肝臓・心臓・腎臓等に負担を与え、老化を促進させたり、ガンをはじめとする様々な病気の原因となっているのです。
● 腸内細菌の働き
 
- 菌種 働き


乳酸桿菌
ビフィズス菌
ビタミン合成
消化吸収の補助
感染防御
免疫刺激
健康維持
老化防止


ウェルッシュ菌
ブドウ球菌
大腸菌(毒性株)
バクテロイデス(毒性株)
腸内腐敗
細菌毒素の産生
発ガン物質の産生
ガス発生
健康阻害
病気の引き金
老化促進



バクテロイデス(無毒株)
大腸菌(無毒株)
連鎖球菌
健康な時は、おとなしくしているが、体が弱ったりすると、腸内で悪い働きをする。
 最近プロバイオティクスの代表として注目されている乳酸菌ですが、乳酸菌という名前の由来は学名に基づくものではなく便宜上のもので、乳酸を多量に作る菌という意味です。
 その腸内有用菌である乳酸菌ですが、現代人では減少傾向にあるそうです。皆さんの中にもおなかの健康を気にして乳製品や発酵食品を多く摂っている人もいるのではないでしょうか?
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